Brew、Loops、Klaviyo、Customer.io など、メール配信プラットフォームのMCP対応を、キャンペーン、オートメーション、分析、承認の観点で比較します。
この比較は Brew が公開しているものです。2026年9月28日に、リンク先の各社の製品ドキュメントを確認しました。これはドキュメントに基づく比較であり、すべてのプラットフォームを実際に試したと主張するものではありません。最新のプランの上限は、各ベンダーの料金ページで確認してください。
メール配信プラットフォームのMCPサーバーを Claude に接続して、休眠掘り起こしのオートメーションを頼んだとします。Claude は先月のキャンペーンレポートを難なく取得しますが、ツールの一覧にはオートメーションを作成するものがひとつもありません。結局、フローはダッシュボードで手作業で組むことになります。
今では多くのメール配信プラットフォームが「MCP対応」をうたっていますが、その中身はさまざまです。エージェントがレポートを読めるだけのプラットフォームもあれば、下書きまで作れるものもあります。オートメーションを作成して公開し、リストにキャンペーンを送信するところまでできるのは、ごく一部です。
このガイドでは、9つのメール配信プラットフォームを、MCPサーバーを通じてエージェントに何ができるかという観点で比較し、最後に Brew を Claude Code に接続する手順を紹介します。
2026年9月28日に各ベンダーのMCPのドキュメントを読み、次の4つの質問で比較しました。
各サーバーで同じタスクを実行したわけではありません。ツールに何かができると記載しているのは、そのツール自身のドキュメントにそう書かれている場合だけです。
| プラットフォーム | キャンペーン | オートメーション | 分析 | 認証とガードレール |
|---|---|---|---|---|
| Brew | 作成、編集、テスト、送信、予約 | トリガーとフローのグラフの作成、テスト、公開、発火 | キャンペーンとオートメーションのレポート | OAuthまたはAPIキー。OAuth接続と組織全体の接続では、送信は確認のために一時停止 |
| Klaviyo | 作成、送信(send_campaign) |
フローのツール | レポートのツール | OAuthまたはプライベートAPIキー |
| Customer.io | Journeys API経由で作成、更新、削除 | Campaigns(Customer.io におけるオートメーションの呼び名) | 配信指標を読み取り可能 | デフォルトでは読み取り専用。管理者が有効にしない限り、本番データは保護される |
| HubSpot | 下書き。変更履歴で、送信の設定、予約、公開が追加 | 確認したページには記載なし | 送信後のメール分析 | MCP認証アプリ経由のOAuth(PKCE) |
| Brevo | 作成と管理 | 記載なし | キャンペーンの分析 | MCPキーを Bearer トークンとして使用 |
| Loops | 作成と管理 | ワークフローの作成と管理 | 記載なし | OAuth |
| Sequenzy | 下書き、編集、予約 | シーケンスの構築 | キャンペーンとシーケンスの指標 | OAuthのリモートサーバー、またはローカルのAPIキー |
| Resend | Broadcasts | Automations | ログと指標 | APIキー |
| Mailchimp | Claude コネクターでキャンペーンの作成と開始が可能。別のMCPサーバーで Transactional(Mandrill)のメールを送信 | コネクターのツール一覧を確認 | Claude コネクター経由でキャンペーンのデータを取得 | コネクターはログインで接続。Transactional のサーバーは、AI Agents の権限グループを持つAPIキーを使用 |
Brew のサーバーは https://brew.new/api/mcp にあります。OAuthで接続して1つのブランドか組織全体を選ぶか、APIキーで接続します。ツールカタログのツールは、5つのグループに分かれています。
create_email、edit_email、import_email(HTML、MJML、React Email、Figma のフレーム)、接続済みのESPへの export_email。send_email を使います。予約配信では scheduledAt の値を指定します。pause_email_send と resume_email_send は段階配信を一時停止・再開し、cancel_email_send は残りの配信を完全に停止します。save_trigger、save_automation、test_automation、fire_trigger_event、list_automation_runs。create_audience、search_contacts、get_email_analytics、パフォーマンスデータ付きの list_automations。test_email_rendering、create_inbox_placement_test、get_domain_health。Brew のエージェント向けレシピでは、取り消しのきかない送信は事前に確認するよう勧めています。OAuth接続と組織全体の接続では、本番の send_email の前に確認が必要です。ブランド単位のAPIキーを使うクライアントには、独自の承認ポリシーが必要です。Brew は送信プラットフォームでもあるので、エージェントは、チームが使っているのと同じドメイン、オーディエンス、配信除外リストを扱います。
Brew はメール専用です。SMSやプッシュ通知のチャネルはありません。
Klaviyo のMCPサーバーは、OAuthまたはプライベートAPIキーで接続し、ホスト型のリモートサーバーとしても、ローカルでも使えます。ツールの一覧は、キャンペーン、フロー、テンプレート、レポート、プロフィール、カタログなどを扱います。設定済みのオーディエンスにキャンペーンを送信する send_campaign ツールも含まれています。
Klaviyo の Claude 連携の発表は、レポート、フローの監査、ブリーフに焦点を当てています。Klaviyo は、顧客データと注文データがすでに Klaviyo にあるECチームに向いています。
Customer.io のMCPサーバーには米国とEUのエンドポイントがあり、エージェントは Journeys UI APIと Data Pipelines APIにアクセスできます。読み取り(cio_read_api)、書き込み(cio_write_api)、削除(cio_delete_api)がそれぞれ別のツールになっているので、操作の種類ごとに承認を分けられます。
新しい接続に与えられるのは読み取りスコープだけで、管理者が有効にしない限り、本番データの編集やユーザーの削除はできません。Customer.io はマルチチャネルなので、同じ接続でSMS、プッシュ通知、アプリ内メッセージも扱えます。製品データをすでに Customer.io でモデル化しているチームに向いています。
HubSpot のリモートサーバーは mcp.hubspot.com で動いています。HubSpot 内でMCP認証アプリを作成し、PKCEを使ったOAuthに対応するクライアントを接続します。セットアップのドキュメントでは、CRMレコードに加えて、manage_marketing_email によるマーケティングメールの下書きを扱っています。2026年9月15日付の HubSpot の Fall 2026 の変更履歴では、マーケティングメールの送信設定、予約、公開、送信後の分析が追加されました。
CRMとマーケティングメールの両方をすでに HubSpot で運用しているチームに向いています。
Brevo のMCPサーバーは、27のモジュールを1つのエンドポイントにまとめ、Brevo の OpenAPI 仕様からツールを生成しています。メールキャンペーン、コンタクト、CRMの商談、SMSと WhatsApp のキャンペーン、トランザクションメールのテンプレート、キャンペーンの分析を扱います。認証には、専用のMCPキーを使います。
https://mcp.loops.so にある Loops MCPサーバーは、コンタクトとメーリングリストを管理し、イベントと公開済みのトランザクションメールを送信します。キャンペーンやワークフローの作成と管理、メールのコンテンツの編集もできます。ドキュメントに分析の記載はありません。Loops は、エージェントがMCPで管理できるシンプルなプラットフォームを求めるSaaSチームに向いています。
Sequenzy のMCPは、購読者、リスト、セグメントを扱います。キャンペーンの下書き、編集、予約に加えて、分岐やイベントを待つステップを含むシーケンスの構築、AIによるコンテンツの生成、分析の読み取りもできます。Sequenzy のドキュメントには、一部の設定、請求、破壊的な操作、最終的な送信の判断には、引き続きダッシュボードや人による確認が必要な場合があると書かれています。
Resend のエージェント向けツールには、mcp.resend.com/mcp で提供されるホスト型のMCPサーバーがあり、APIキーで認証します。送信、コンタクト、ブロードキャスト、オートメーション、テンプレートを扱います。Resend の Automations は、2026年4月に一般提供が始まりました。すでに Resend でトランザクションメールを送っている開発者チームに向いています。
Mailchimp には、エージェント向けの入り口が2つあります。公式のMCPサーバーは、以前は Mandrill と呼ばれていた Mailchimp Transactional 向けのものです。これとは別の Claude コネクターは Mailchimp のデータをもとに動作し、Mailchimp のページでは、会話の中でキャンペーンを作成し、磨き上げ、開始できると説明しています。保存、予約、送信のうち具体的に何ができるかは、コネクターの最新のツール一覧で確認してください。
| エージェントに任せたいこと | 検討すべきツール |
|---|---|
| ブランドらしいメールをデザインし、テストして、送信または予約する | Brew |
| イベントトリガー型のオートメーションを構築して公開する | Brew、Loops、Resend、Sequenzy |
| ECのキャンペーンとフローをレポートする | Klaviyo |
| メール、SMS、プッシュ通知をまたいで、読み取りと書き込みを別々に承認しながら作業する | Customer.io |
| CRMの中で完結させる | HubSpot |
エージェントに書き込み権限を与える前に、新しく入った担当者に説明するのと同じようにブリーフを渡し、最初のキャンペーンは、本番のオーディエンスより先にシードリストに送りましょう。
Claude Code のHTTP MCPのセットアップに沿って、Brew のホスト型サーバーを追加します。
claude mcp add --transport http brew https://brew.new/api/mcpClaude Code を開いて /mcp を実行し、Brew の接続を認証します。使うブランドを選択してください。キャンペーンの作業に入る前に、Claude に get_brew_capabilities を呼び出すよう指示して、最新のツールの仕様を読み込ませましょう。
まずは、下書きとテスト用の受信者から始めます。
Create a product-update email for the connected brand about our new CSV import.
Link the main button to https://example.com/import.
Show me the draft, subject, sender domain, and audience before scheduling.
Send a test only to my approved test address after I provide it.プレビューとリンクを確認してから、受信トレイでテストメールをチェックします。本番の送信では、保存済みのオーディエンス、正確な日付、時刻、タイムゾーンを Claude に伝えます。承認する前に、確認画面の内容を見直してください。返された送信IDは保存しておきましょう。ステータスを確認したり、cancel_email_send で予約した送信をキャンセルしたりできます。
繰り返し実行するバックエンドのジョブには、型付きのAPIクライアントかCLIを使いましょう。認証情報は、プロンプトやコミットするファイルではなく、クライアントの設定か環境変数に保存します。
ターミナルでのワークフローは、Brew のCLIガイドで説明しています。対話しながら進めるキャンペーンの作業と、本番のイベント処理をどう分けるかは、MCPとREST APIの比較ガイドをご覧ください。
プラットフォームの操作を、AIアシスタントが呼び出せるツールとして公開するエンドポイントです。代表的なクライアントには、Claude、ChatGPT、Cursor があります。アシスタントはツールの一覧を読み、依頼に応じてどのツールを呼び出すかを判断します。
プラットフォームとクライアントの設定によります。Brew は、OAuth接続と組織全体の接続で、本番の送信に確認を必須にしています。ブランド単位のAPIキーを使うクライアントには、独自の承認ポリシーが必要です。Customer.io は読み取り専用から始まります。それ以外のサーバーは、ツールを呼び出すたびに確認を求める役割をMCPクライアントに任せているので、両方の設定を確認してください。
たいていは不要です。Brew、Loops、Klaviyo、HubSpot はOAuthに対応しているので、サーバーURLを貼り付けてログインするだけです。APIキーは、OAuthの画面がないクライアント向けの代替手段です。
いいえ。メールボックスプロバイダーが評価するのは、ドメインと迷惑メール報告率です。Gmail の送信者の要件とCAN-SPAM法は、送信がどのように始まったかにかかわらず適用されます。
Brew のMCPページに、サーバーURLとクライアントの設定方法をまとめています。接続したら、次のキャンペーンをまずはテスト送信として依頼してみましょう。
