2026年のAIメールマーケティングツールにできること。デザインの生成、オートメーションの下書き、エージェントによるESPの操作まで、用途別に比較します。

この比較は Brew が公開しているものです。2026年9月28日に、リンク先の各社の製品ドキュメントを確認しました。これはドキュメントに基づく比較であり、すべてのプラットフォームを実際に試したと主張するものではありません。最新のプランの上限は、各ベンダーの料金ページで確認してください。
メール配信プラットフォームのAIボタンをクリックして、来週のキャンペーンを頼んでみると、返ってくるのは件名の候補が5つ。レイアウトも、コピーも、画像も、エディターでブロックをひとつずつ組み立てるのは、相変わらずあなたの仕事です。
「AI搭載」という言葉は、ほぼすべてのメール配信プラットフォームのホームページに載っていますが、その意味は製品ごとに異なります。ある製品では、さきほどの件名の提案のことです。別の製品では、エージェントがブランドに沿ってキャンペーン全体の下書きを作り、オーディエンスを作成して、あなたの承認を待つ形で配信を予約します。
このガイドでは、AIメールツールを、AIが担う仕事で分類し、それぞれの仕事をこなすツールを紹介します。自社の実際の業務でテストする方法も説明します。取り上げる仕事は3つ。メールのデザイン、オートメーションの構築、そしてエージェントによるプラットフォームの操作です。
| 仕事 | AIが生み出すもの | 対応するツール |
|---|---|---|
| デザイン | ブランドに合った完成形のメール(レイアウト、コピー、画像) | Brew、Klaviyo Composer、Stripo AI Assistant |
| オートメーション | メール、待機、分岐を含む、トリガーで起動するフロー | Brew、Sequenzy、Resend Automations、Klaviyo Composer |
| エージェントによる操作 | アカウント内での操作(作成、送信、予約、セグメント化、レポート) | Brew、Klaviyo、HubSpot、Customer.io、Brevo、Loops、Resend、Sequenzy のMCPサーバー |
2026年9月28日に、各ベンダーの公式ドキュメントと料金を確認しました。このカテゴリーでは機能が頻繁に変わるので、購入する前に、各ベンダーのページで詳細を確認してください。
Brew は、AIによる生成を中心に設計されたメール配信プラットフォームです。あなたのウェブサイトとアップロードしたブランドファイルを読み込み、email-design.md という編集可能なブランドドキュメントを作成して、プロンプトから完成形のメールをキャンバス上に生成します。オートメーションも、説明から、あるいはフローギャラリーで公開されているシーケンスの例をもとに構築します。送信は認証済みのドメインから行うほか、対応するメール配信プラットフォームにテンプレートをエクスポートすることもできます。
エージェント向けには、Brew のMCPサーバーが、デザイン、送信と予約、オートメーション、オーディエンス、分析の機能を公開しています。OAuth接続と組織全体の接続では本番の送信に確認が必要で、ブランド単位のAPIキーを使うクライアントには独自の承認ポリシーが必要です。
Brew には、Free(毎月AIクレジット500と送信1,000通。Brew のウォーターマーク入り)、Growth(月額$99)、Pro(月額$249)、Enterprise の各プランがあります。すべてのプランで、メールの作成、送信、オートメーションを使えます。詳しくは料金をご覧ください。
Brew はメール専用で、SMSやプッシュ通知には対応していません。イベントの条件では、元のペイロードを参照することも、contact.<name> を通じて Brew のコンタクトフィールドの現在の値を参照することもできます。コンタクトに関する条件は待機の後に置き、それらのフィールドは常に同期しておきましょう。同期していないアプリケーションの状態や、特定の請求書に左右される対象条件については、リマインダーのイベントを送信する前に、アプリケーション側で正となるレコードを確認してください。詳しくはオートメーションのガイドをご覧ください。
Composer は、Klaviyo のAIマーケティングエージェントです。アカウントのフロー、キャンペーン、セグメント、フォームを診断し、優先順位を付けた改善案を提示します。また、自然な言葉で伝えた目標から、メール、SMS、プッシュ通知のキャンペーン、メッセージを含むフロー、セグメントを作成します。下書きは、設定済みのブランドの語り口、色、フォントと送信履歴をもとに作られ、あなたの承認なしに配信や公開を行うことはありません。
Klaviyo のMCPサーバーは、260以上のツールで、これを Claude、Cursor などのクライアントにも広げます。データがすでに Klaviyo にあるECブランドに向いています。
Customer.io の料金ページには、ベータ版の AI Agent と、Design Studio でAIが生成するグローバルスタイルが掲載されています。MCPサーバーを使うと、アシスタントが Journeys と Data Pipelines のAPIにアクセスできます。読み取り、書き込み、削除はそれぞれ別のツールで、デフォルトでは読み取り専用です。成熟したデータモデルを持つ、マルチチャネルのライフサイクルチームに向いています。
Mailchimp の料金ページによると、AI機能の Intuit Assist は Standard プラン以上に含まれています。また、Mailchimp の成果データをもとにキャンペーンを企画・作成する Claude コネクターも提供しています。公式のMCPサーバーが対象とするのは Mailchimp Transactional です。乗り換えずにAIの手助けを得たい、既存の Mailchimp ユーザーに向いています。
HubSpot のリモートMCPサーバーは、アシスタントをCRMレコードとマーケティングメールにつなぎます。2026年9月15日の変更履歴では、マーケティングメールの下書きの作成、送信内容の設定、予約、公開、送信後の分析が追加されました。CRMとメールをすでに HubSpot で運用しているチームに向いています。
Sequenzy は、ウェブサイトのコンテンツをもとにメールのシーケンスを生成します。シーケンスは請求状況を踏まえて動きます。Stripe のアクティビティは saas.trial_will_end のようなイベントになり、各シーケンスには停止条件が1つあって、各ステップの前に毎回チェックされます。APIを通じて件名やSMSの文面も生成でき、MCPサーバーも備えています。料金は送信メール数で決まり、月2,500通までの無料枠があります。
2026年4月に一般提供が始まった Resend の Automations は、自然な言葉での説明から構築できます。Resend は React Email のテンプレートに対応し、Templates と Broadcasts 向けのビジュアルエディターも備えています。すでに Resend で送信している、開発者が主導するチームに向いています。
Stripo は、AI Assistant を備えたテンプレートエディターです。AI Assistant は、Brand Kit を使って、コピーを書き、構成を提案し、メールで安全に使えるモジュールからセクションを組み立てます。キャンペーンは送信しません。ESPにエクスポートするか、HTMLとして書き出します。有料プランは月額$20からです。
候補に残したすべてのツールで、同じテストを行いましょう。
決め手になるのは、たいてい、AIが作業を終えたあとにどれだけの仕事が残るかです。メール全体について、そのまま送れる最初の下書きを出してくれるツールのほうが、件名を提案するだけのツールより多くの時間を節約できます。
AIが生成した販促メールも、商用メールです。CAN-SPAM法のもとでは、偽りのない件名、住所、そして機能する配信停止の手段が必要です。一括送信者は、認証を行い、迷惑メール報告を Gmail の送信者の要件に定められたしきい値未満に保たなければなりません。エージェントがあなたのドメインから送信する場合、これらのルール上の送信者はあなたです。詳しくは、エージェントがメールを送る場合にも変わらないことで解説しています。
